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文壇落書帳
ぶんだんらくがきちょう |
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作品ID | 52773 |
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副題 | 六月二十八日 ろくがつにじゅうはちにち |
著者 | 牧野 信一 Ⓦ |
文字遣い | 新字旧仮名 |
底本 |
「牧野信一全集第三巻」 筑摩書房 2002(平成14)年5月20日 |
初出 | 「文學時代 第一巻第四号(八月号)」新潮社、1929(昭和4)年8月1日 |
入力者 | 宮元淳一 |
校正者 | 門田裕志 |
公開 / 更新 | 2011-09-07 / 2014-09-16 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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ゆうべ三四人の若い友達連と酔つ払つて踊つたり、早稲田の歌をうたつたりして、ブツ倒れたのは何でも三時頃だつたさうだが、そして七時頃起きてしまつたのだが、メマヒもしなければ頭も痛くない。いつも夏になると健康なのだが、この頃は余程体の調子が好いやうだ。四五日前体量をはかつたら十二貫二百半あつた。これは新レコードだ。十二貫を越えた験しはないのだ。夏の陽のギラギラしてゐるのは僕は嫌ひではない。――これから何処へ行つて見ようかしらと思つてゐる。