えあ草紙・青空図書館 - 作品カード
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昭和四年に発表せる創作・評論に就て
しょうわよねんにはっぴょうせるそうさく・ひょうろんについて |
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作品ID | 52776 |
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副題 | 「山彦の街」について 「やまびこのまち」について |
著者 | 牧野 信一 Ⓦ |
文字遣い | 新字旧仮名 |
底本 |
「牧野信一全集第三巻」 筑摩書房 2002(平成14)年5月20日 |
初出 | 「新潮 第二十六巻第十二号(十二月号)」新潮社、1929(昭和4)年12月1日 |
入力者 | 宮元淳一 |
校正者 | 門田裕志 |
公開 / 更新 | 2011-09-04 / 2014-09-16 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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「山彦の街」を、前編だけで、完了し忘れたのを遺憾に思つてゐます。あれは僕の脳裡を不断に去来してゐる共和国の一片です。某君が、何に材料を得たか? と問うたが、材料は空想です。空想ではありますが、日常の見聞が幾分姿を変へてゐる部分もあります。あれには主に酒場の場面ばかりを、書きましたが、夫々独立したものとして(何うでも関はないが)次の機会には「競技場」「図書館」「議場」そして「浴場」などの光景を書きたく思つてゐます。