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国柱会
こくちゅうかい
作品ID53405
著者宮沢 賢治
文字遣い新字旧仮名
底本 「新修宮沢賢治全集 第六巻」 筑摩書房
1980(昭和55)年2月15日
入力者junk
校正者土屋隆
公開 / 更新2011-07-24 / 2014-09-16
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


外の面には春日うららに
ありとあるひびきなせるを
灰いろのこの館には
百の人けはひだになし

台の上桜はなさき
行楽の士女さゞめかん
この館はひえびえとして
泉石をうち繞りたり

大居士は眼をいたみ
はや三月の人の見るなく
智応氏はのどをいたづき
巾巻きて廊に按ぜり

崖下にまた笛鳴りて
東へととゞろき行くは
北国の春の光を
百里経て汽車の着きけん



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