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線に関する覚書7
せんにかんするおぼえがき7
著者李 箱
文字遣い新字旧仮名
底本 「李箱作品集成」 作品社
2006(平成18)年9月15日
初出「朝鮮と建築 第十集第十号」朝鮮建築会、1931(昭和6)年10月
入力者坂本真一
校正者hitsuji
公開 / 更新2020-09-14 / 2020-08-28
長さの目安約 2 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


 空気構造の速度―音波に依る―速度らしく三百三十メートルを模倣する(何んと光に比しての甚だしき劣り方だらう)

 光を楽めよ、光を悲しめよ、光を笑へよ、光を泣けよ。

 光が人であると人は鏡である。

 光を持てよ。

 ――

 視覚のナマエを持つことは計画の嚆矢である。視覚のナマエを発表せよ。

□ オレノのナマエ。

△ オレの妻のナマエ(既に古い過去においてオレの AMOUREUSE は斯くの如く聡明である)

 視覚のナマエの通路は設けよ、そしてそれに最大の速度を与へよ。

 ――

 ソラは視覚のナマエについてのみ存在を明かにする(代表のオレは代表の一例を挙げること)

 蒼空、秋天、蒼天、青天、長天、一天、蒼穹(非常に窮屈な地方色ではなからうか)ソラは視覚のナマエを発表した。

 視覚のナマエは人と共に永遠に生きるべき数字的である或る一点である、視覚のナマエは運動しないで運動のコヲスを持つばかりである。

 ――

 視覚のナマエは光を持つ光を持たない、人は視覚のナマエのために光よりも迅く逃げる必要はない。

 視覚のナマエらを健忘せよ。

 視覚のナマエを節約せよ。

 人は光よりも迅く逃げる速度を調節し度々過去を未来において淘汰せよ。
一九三一、九、一二



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