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〔花園から月かげが〕
〔はなぞのからつきかげが〕
作品ID53928
著者桜間 中庸
文字遣い旧字旧仮名
底本 「日光浴室 櫻間中庸遺稿集」 ボン書店
1936(昭和11)年7月28日
入力者Y.S.
校正者富田倫生
公開 / 更新2011-12-14 / 2014-09-16
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


花園から月かげが
帷をほのかな紫にけぶらせて
マダムの室を訪れるとき

絢爛な裝釘を衣た私の詩集は
その腕の中で
指輪の役をするだらう

詩集から私は生れ出る
花園を月影にくたくたにぬれながらタキシードの詩人は
マダムの幻想にそつと近づく

詩集は私が生んだもの
私は詩集から生れる



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