えあ草紙・青空図書館 - 作品カード

作品カード検索("探偵小説"、"魯山人 雑煮"…)

楽天Kobo表紙検索

洗濯デー
せんたくデー
作品ID54102
著者木村 好子
文字遣い新字新仮名
底本 「日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)」 新日本出版社
1987(昭和62)年6月30日
初出「プロレタリア詩」1931(昭和6)年11月号
入力者坂本真一
校正者雪森
公開 / 更新2015-10-24 / 2015-09-01
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

広告

えあ草紙で読む
▲ PC/スマホ/タブレット対応の無料縦書きリーダーです ▲

find 朗読を検索

本の感想を書き込もう web本棚サービスブクログ作品レビュー

find Kindle 楽天Kobo Playブックス

青空文庫の図書カードを開く

find えあ草紙・青空図書館に戻る

広告

本文より


ぷんとにおって来る力強い体臭!
おお この汚れ物のにおいこそ
獄内の闘いのはげしさを語る
あの人達の生々しいいぶき――

さあ みんな 元気で初めよう
あたしはポンプ押し
千代ちゃんはすすぎ役
みんなそろって
ごし ごし ざあざあ
うらみをこめて洗い流す
奴等のテロルに汚された垢を油汗を

空は秋晴れ
あつらえ向きの洗濯日和
なかでがんばる同志達に
せめて小ざっぱりした物を着せるため
妾達の胸はあつく腕に力はこもる!
(『プロレタリア詩』一九三一年十一月号に発表)



えあ草紙で読む
find えあ草紙・青空図書館に戻る

© 2024 Sato Kazuhiko