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老いらくの身をはるばると
おいらくのみをはるばると
著者三好 達治
文字遣い旧字旧仮名
底本 「三好達治全集第一卷」 筑摩書房
1964(昭和39)年10月15日
入力者kompass
校正者杉浦鳥見
公開 / 更新2019-06-26 / 2019-05-28
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


老いらくの身をはるばると
このあしたわがふるさとゆ
ははそはの母はきたまふ

おんくるまうまやにつかせ
たまふにはいとまありけり
われひとりなぎさにいでて

冬の日のほのかほのかに
あたたかき濱のおほなみ
ひるがへる見つつたのしも

眞鶴の崎の巖が根
大島のはるけき烟
見はるかしゐつつたのしも

あはれよないつかその子も
皺だたみ老いんとすらん
まづしかる旅のすみかに

ははそはの母はおとなひ
たまふなり師走のあした
くさも木もおほかた枯れて

そら青きをちの國ぐに
山川のはるけきをへて
おんくるまいましきたまふ

さねさし相模の小野に
おんくるま走らひきたる
ころをしも待ちつつたのし



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