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電灯と浦島
でんとうとうらしま
作品ID54237
著者槙村 浩
文字遣い新字旧仮名
底本 「槇村浩全集」 平凡堂書店
1984(昭和59)年1月20日
入力者坂本真一
校正者雪森
公開 / 更新2014-10-13 / 2014-09-15
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


昔は電気がなかったから
昔の昔大昔生れて死んだ浦島に
電気を見せてやったなら
大へんびっくりするだろと
電気を見せたら「オーヤオヤ」
「此の電気はエライ暗いなあ」
  ハテナハテナ
昔の昔大昔生れて死んだ浦島が
電気を知ったわけがない
  ハテナ ハテナとよーくよく
考へたが分らない
仕方がないから浦島に
わけを聞いたら浦島は
「わしは今から何億年の
 昔に龍宮へ行った時
 百億色の電灯を
 いくつもいくつも見たから
 こんなボロボロ電灯は
 わしは何とも思はない
きいてビックリオーヤ/\
きいてビックリオーヤ/\



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