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青き蜜柑
あおきみかん
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「増補 森川義信詩集」 国文社
1991(平成3)年1月10日
初出「蝋人形」1937(昭和12)年7月
入力者坂本真一
校正者フクポー
公開 / 更新2018-09-10 / 2018-08-28
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


愁ひ来て丘にのぼりて
酸の香る蜜柑もぐなり
悲しみの青き蜜柑を

栗林こえて見ゆるは
背きにし君の町なるぞ
ゆふぐれに深く沈みて

掌にしみる青き蜜柑よ
そをかみて何を思はむ
昔の日は皆空しきに

ああされど君も寂しと
この丘の青き蜜柑の
その香りなぜか愛でたり

自らの影をふみつつ
ゆふぐれの丘を下りき
掌に悲し青き蜜柑よ



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