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白い独楽
しろいこま
作品ID54424
著者仲村 渠
文字遣い新字旧仮名
底本 「沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ」 国書刊行会
1991(平成3)年6月6日
入力者坂本真一
校正者良本典代
公開 / 更新2017-03-09 / 2017-01-12
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


白昼だから 秋だから 原つぱは白かつた
白昼だから 秋だから 空も白かつた
原つぱのまんなかでひとり
戸山学校の生徒が喇叭を吹いてゐた
赤いズボンはいて喇叭を吹いてゐた
白昼だから 秋だから 原つぱは廻つてゐた
白昼だから 秋だから 空も廻つてゐた
赤い心が澄んで廻つてゐた
喇叭を吹いて廻つてゐた



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