えあ草紙・青空図書館 - 作品カード

作品カード検索("探偵小説"、"魯山人 雑煮"…)

しやうりの歌
しょうりのうた
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ」 国書刊行会
1991(平成3)年6月6日
入力者坂本真一
校正者フクポー
公開 / 更新2018-06-30 / 2018-05-27
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
えあ草紙で読む
▲ PC/スマホ/タブレット対応 ▲
旧Flash版で読む

find 朗読を検索

本の感想を書き込もう web本棚サービスブクログ作品レビュー

青空文庫の図書カードを開く

find えあ草紙・青空図書館に戻る

find Kindle 楽天Kobo Playブックス

amazon.co.jp

本文より


闇の幕危く垂れて
二十八宿星座揺ぎ
滅亡の香凄う乱るゝ
古寺の屋根に嬉しや
白鵠の夢は醒めたり、

あな嬉し霊の御告、
白鵠は夢より醒めぬ
頼しく威ある瞳に
喙の結びたゞしく
みがまへて睨むか闇を、

平和の気温く密なる
巣の真隅、[#挿絵]を吐いて
金鱗の閃き寒う
蜿りたる地獄の私生児
うとましの怪物、鎌首

巣の雛の機を窺ひて
倚り打たむ危の刹那、
星明り白く乱れて
一叫び闇を裂きしか
虚空高く霊の羽ばたき

劫運の恐怖の帳
曙の神矢に落ちて
生命の気漲ぎる朝
白銀の翅ゆるかに
天がける霊鳥見ずや、

鎌首はかぼそくしびれ
大権威、朝の光明に
褪せはてし鱗を晒し
雛鳥に眼を啄かれて
儚なげの息絶えざまや、

あら仰げ勝利の霊は
白金の翅気高う
子等連て朝明くゆる
大空の「栄光」が招/″\に
悠かに群れとび去りぬ。



えあ草紙で読む

find えあ草紙・青空図書館に戻る

© 2018 Sato Kazuhiko