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横町の食堂で
よこちょうのしょくどうで
作品ID54788
著者竹内 浩三
文字遣い新字新仮名
底本 「竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻」 藤原書店
2001(平成13)年11月30日
入力者坂本真一
校正者雪森
公開 / 更新2015-01-04 / 2014-12-15
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


はらをへらした人のむれに、ぼくは食堂横町へながされていった。
給仕女の冷い眼に、なき顔になったのを、大きなどんぶりでもって人目からおおった。
えたいのしれぬものを、五分とながしこんでいたら、ぼくの食事が終った。
えらそうに、ビイルなどのんだ。ビイルがきものにこぼれて、「しもた」と思った。
金風の夕焼のなかで、ぼくはほんのりと酩酊して行った。



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