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大正文化概論
たいしょうぶんかがいろん
作品ID54791
著者竹内 浩三
文字遣い新字新仮名
底本 「竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻」 藤原書店
2001(平成13)年11月30日
入力者坂本真一
校正者雪森
公開 / 更新2014-11-18 / 2014-10-13
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


序論

G線の下で
アリアをうたっていた
てるてる坊主が
雨にぬれていた

本論

交通が便利になって
文化はランジュクした
戦争に勝って
リキュウルをのんだ
はだかおどりの女のパンツは
日章旗であった
タケヒサ・ユメジが
みみかくしの詩をかいた
人は死ぬことを考えて
女とあそんだ
女とあそんで
昇天した
震災が起って
いく人もやけ死んだ
やけ死ななかったものは
たち上った
たち上った
たち上った
ボクらのニッポンは
強い国であった

結論

ダダがうなっていたけれども
プロがうなっていたけれども
エロがきしんでいたけれども
グロがきしんでいたけれども
芸術はタイハイしていたけれども
ぼくらはタイハイしていたけれども
ぼくらは
たち上った
たち上った



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