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書をみるたのしさ
しょをみるたのしさ |
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作品ID | 58179 |
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著者 | 高村 光太郎 Ⓦ |
文字遣い | 旧字旧仮名 |
底本 |
「高村光太郎全集第五卷」 筑摩書房 1957(昭和32)年12月10日 |
初出 | 「書道全集 内容見本」平凡社、1954(昭和29)年3月 |
入力者 | 岡村和彦 |
校正者 | nickjaguar |
公開 / 更新 | 2019-03-13 / 2019-02-22 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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書を見てゐるのは無條件にたのしい。畫を見るのもたのしいが、書の方が飽きないやうな氣がする。書の寫眞帖を見てゐると時間をつぶして困るが、又あけて見たくなる。疲れた時など心が休まるし、何だか氣力を與へてくれる。六朝碑碣の拓本もいいし、唐宋の法帖もいいし、日本のかなもすばらしい。直接書いた人にあふやうな氣がしていつでも新らしい。書はごまかしがきかないから實に愉快だ。