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政府を拘束しない
せいふをこうそくしない
作品ID59347
著者池田 勇人
文字遣い新字新仮名
底本 「週刊朝日 7月12日号 第58卷第29号」 朝日新聞社
1953(昭和28)年7月12日
入力者かな とよみ
校正者持田和踏
公開 / 更新2022-12-03 / 2022-11-27
長さの目安約 2 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


 [#挿絵]農林省案と政調会案とはどちらが妥当か。
 正しいとかどうかという問題じやない。政調会長として…そんなこと質問にならんですよ。
 [#挿絵]農産物の二重価格制を採用すべきかどうか。
 二重価格とはどんなことなのですか。改進党が主張してるつて?改進党がどういつてるか僕は分らん。こういう問題、一概にはいえませんよ。
 [#挿絵]農相の任免をめぐつて首相の側近人事という風評があるが……
 知りません。総理大臣が任命されるんだから、長老とか役員とか相談してやつてるだろう。僕は当時三役でなかつたから知らない。
 [#挿絵]内田氏と保利氏とどちらが適任か。
 両方とも適任、立派な人です。総理大臣が任命されることだから。
 [#挿絵]大政調会制度で閣僚がロボット化し、各省の責任の所在が稀薄にはならないか。
 自由党の内閣だから両者のちがいはないはず。できるだけ党の公約を内閣へ申出るが、内閣を拘束するものではない。内閣と党とが調整していく。政調会には練達の士や、専門家がいて熱心にやつている。官僚ハダシですよ。
 [#挿絵]もつと麦を食べろという議論をどう思うか。
 僕は自分で実行している、サアどのくらい混ぜてるかナ? ただ小麦を輸入する場合は、小麦が食えるようなタンパク、脂肪がないといけない。その問題で、経団連の意見はそのまま実行できぬという政調会副会長の意見だつた。



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