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モンテーニュ随想録
モンテーニュずいそうろく |
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作品ID | 59467 |
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副題 | 03 凡例 03 はんれい |
著者 | 関根 秀雄 Ⓦ |
文字遣い | 新字新仮名 |
底本 |
「モンテーニュ随想録」 国書刊行会 2014(平成26)年2月28日 |
入力者 | 戸部松実 |
校正者 | 大久保ゆう、雪森、富田晶子 |
公開 / 更新 | 2019-07-27 / 2019-07-16 |
長さの目安 | 約 4 ページ(500字/頁で計算) |
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一、本書は、いわゆるボルドー本のテキストを、その忠実精確な複製というべき
F. Strowski, F. Gebelin & P. Villey:Essais de Montaigne, 3 vol., 1906-1919 (Edition municipale de la ville de Bordeaux, imprim[#挿絵]e par F. Peck)
Villey:Essais de Montaigne, 3 vol., 1922 (F. Alcan)
Armaingaud:Essais de Montaigne, 6 vol., 1924-1927 (L. Conard)
Albert Thibaudet:Essais de Montaigne, 1 vol., 1939 (Biblioth[#挿絵]que Pl[#挿絵]iade)
によって、和訳したものである。
一、(a)(b)(c)は、テキストの時期を標示する。すなわち、
(a)は一五八〇年または八二年版のテキストを、
(b)は一五八八年版のテキストを、
(c)はそれ以後に書き加えられたテキストを、示す。
一、原書におけるラテンあるいはギリシア語の引用句は、原書にはその出典が示されていないが、本書では括弧の中に著者名だけを簡単に付記した。これらの古人の句は、モンテーニュが自分の意見を支持したり、それにもったいをつけるためであったり、或いは単なるユマニストとしての装飾にすぎなかった場合もあるが、時にはそこにモンテーニュの真意がひそかにかくされていたり、或いはそれが大胆な自分の意見の責任を表面上古人に転嫁するカムフラージュ、ないしファナチックな人々や官権の攻撃をさける避雷針であったりした。
一、引用句の出所はボルドー本には記載されていないが、近世の諸版には欄外にその仏訳文と共に一々註記せられているので大体それに準拠した。しかし、例えばアウル・ゲリウスの『アッチカ夜話』の中に引用されているプブリウス・シルスの語である場合は、(アウル・ゲリウス)とせず(プブリウス・シルス)とした。
一、パラグラフの切り方は大体 Villey によったのであるが、原著者の各時期における添加が前後の連絡を余りに不明にしている場合には、Trechmann の英訳本などにならってそれを幾項かに細分したこともある。
一、古代人の名前は初訳においてはおおむねギリシア・ローマの別なくラテン読みにした。原書では、ポンペイウス―ポンペ、カエサル―セザール、セネカ―セネクと、二様に書かれ、ホメロスは常にオメールとフランス風に書かれているというふうに一定していないので、それぞれ読者にわかりよい呼び方にしたがうことを旨とし、厳格な規準をたてなかったのである。しかしこんどの新訳においては、いくらかモンテー…