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休養を取る日を
きゅうようをとるひを
作品ID60188
著者浅沼 稲次郎
文字遣い新字新仮名
底本 「週刊朝日2月15日号 第58巻第7号通巻第1735号」 朝日新聞社
1953(昭和28)年2月15日
入力者かな とよみ
校正者持田和踏
公開 / 更新2022-10-12 / 2022-09-26
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


 もう銀婚式をあげる時がきている。しかし住居は依然として深川白河町の狭いアパート、事務所と併用の様なものなので生活にはなんの進展もない。
 自分は早稲田を出て以来、三十年あまり、身を社会運動に投じ、自己を犠牲にして大衆に奉仕し、社会主義実現のために闘うことが、歴史的任務と考えて微力をつくしてきた。これはどうしても家庭を犠牲にする。戦後日本社会党が結成されてから、幹部の一人として、全国遊説、党組織ととびまわり、家庭にいるのは一ヵ月の三分の一くらいである。経済的にもらくではない。妻はよくかゝる生活に耐えてくれた。人間的にみれば、社会運動も酷なものと考えさせられることがある。家庭生活の解放、確立なくして、なんの社会運動かと思われることもある。
 私は常に妻の協力に感謝しつつ、お互の生活のなかに休養を取る日はいつの日かと思いつゝ、仕事に専心している。
(右派社会党書記長)



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