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せんせいとふけいのみなさまへ
作品ID60427
著者五十公野 清一
文字遣い新字新仮名
底本 「一休さん」 日本書房
1954(昭和29)年11月1日
入力者sogo
校正者The Creative CAT
公開 / 更新2021-06-25 / 2021-05-29
長さの目安約 2 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


 私たちが、子供のころから、親しみなれてきた一休さんは、紫野大徳寺、四十七代目の住職として、天下にその智識高徳をうたわれた人でした。
 一休さんは、応永元年一月一日、将軍義満が、その子義持に職をゆずった年、南朝の後小松天皇を父とし、伊予局を母として生れました。
 しかし、一休さんを生んだ伊予局は、后宮の嫉妬のため、身に危険がせまったので、自分から皇居をのがれることになりました。つまり、一休さんは、日かげの身となったわけで、そんなことから、大徳寺の華叟禅師のもとに弟子入りし、仏門の人となったわけです。
 乳母の玉江は、これも、高橋三位満実卿の妹で、りっぱな婦人でした。
 一休さんは、幼時から、目から鼻に抜けるような、りこうな子供でしたが、そのりこうさが、仏門に入ってみがきをかけられ、後世にのこるような英僧にとなったわけでしょう。一休さんの頓智というものは、まるで、とぎすました刄のような、鋭さで、もし、一休さんが、仏門に入って徳をみがいたのでなければ、大分危険なようにさえおもわれるところもあるくらいです。
 しかし、ここでは、一休さんの頓智を、こどもたちにもおもしろくて、ためになる、ということにおきかえて書きました。
 一休さんの「とんち」は、すてきにおもしろいばかりでなく、その一つ一つが、ためになるように、できています。
 よく「おもしろくて、ためになる本」と、いうことが、いわれますが、一休さんの話などは、その代表的なものの一つだろうと思います。
 ことに、こどもの道徳教育が、真剣に考えられている今日、こういう、道徳的教訓のふくんだ物語は、お子さんのために、ぜひおすすめしたいものと思います。

五十公野 清一



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