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水のほとりに
みずのほとりに |
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作品ID | 60992 |
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著者 | 三富 朽葉 Ⓦ |
文字遣い | 新字旧仮名 |
底本 |
「日本の詩歌 26 近代詩集」 中央公論社 1970(昭和45)年4月15日 |
初出 | 「自然と印象 第一集」自由詩社、1909(明治42)年5月10日 |
入力者 | hitsuji |
校正者 | きりんの手紙 |
公開 / 更新 | 2022-08-02 / 2022-07-27 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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水の辺りに零れる
響ない真昼の樹魂。
物のおもひの降り注ぐ
はてしなさ。
充ちて消えゆく
もだしの応へ。
水のほとりに生もなく死もなく、
声ない歌、
書かれぬ詩、
いづれか美しからぬ自らがあらう?
たまたま過ぎる人の姿、獣のかげ、
それは皆遠くへ行くのだ。
色、
香、
光り、
永遠に続く中。