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歌舞妓芝居後ありや
かぶきしばいあとありや |
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作品ID | 47790 |
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著者 | 折口 信夫 Ⓦ |
文字遣い | 新字旧仮名 |
底本 |
「折口信夫全集 22」 中央公論社 1996(平成8)年12月10日 |
初出 | 「演劇界 第七巻第八号」1949(昭和24)年8月 |
入力者 | 門田裕志 |
校正者 | 酒井和郎 |
公開 / 更新 | 2019-08-31 / 2019-07-30 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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音羽屋六代の主 尾上菊五郎歿す。その日遥かに能登にあり。我また、
私のほとけを持ちて、盂蘭盆の哀愁、愈[#挿絵]切なるものあり。
亡びなきものゝ さびしさ。永久にして 尚しはかなく、人は過ぎ行く
自ら撰る所の戒名 芸術院六代菊五郎居士と言ふと伝ふ。
もの思ふこと彼の如く深く、之を表すこと彼の如く切にして、なほ知識
短きこと斯くの如きに、人は、ほと/\哭かむとす。
酔ひ深く いとゞ五斗の舞姿 しづかに澄みて、入りゆけるはや