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秋の日曜
あきのにちよう
著者中原 中也
文字遣い新字旧仮名
底本 「中原中也詩集」 角川文庫、角川書店
1968(昭和43)年12月10日改版
入力者ゆうき
校正者きりんの手紙
公開 / 更新2019-10-22 / 2019-09-27
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


私の部屋の、窓越しに
みえるのは、エヤ・サイン
軽くあがつた 二つの気球

青い空は金色に澄み、
そこから茸の薫りは生れ、
娘は生れ夢も生れる。

でも、風は冷え、
街はいつたいに雨の翌日のやうで
はじめて紹介される人同志はなじまない。

誰もかも再会に懐しむ、
あの貞順な奥さんも
昔の喜びに笑ひいでる。



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