えあ草紙・青空図書館 - 作品カード
楽天Kobo表紙検索
![]() てがみ |
|
作品ID | 51429 |
---|---|
副題 | 034 慶応二年七月二十八日 三吉慎蔵あて 034 けいおうにねんしちがつにじゅうはちにち みよししんぞうあて |
著者 | 坂本 竜馬 Ⓦ |
文字遣い | 新字旧仮名 |
底本 |
「龍馬の手紙、宮地佐一郎」 講談社学術文庫、講談社 2003(平成15)年12月10日 |
入力者 | Yanajin33 |
校正者 | Hanren |
公開 / 更新 | 2010-08-24 / 2014-09-21 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
広告
広告
何も別ニ申上事なし。然ニ私共長崎へ帰りたれバ又のりかへ候船ハ出来ず水夫らに泣/\いとま出したれバ、皆泣/\に立チ出るも在り、いつ迄も死共に致さんと申者も在候。内チ外に出候もの両三人計ナリ。おゝかたの人数ハ死まで何の地迄も同行と申出で候て、又こまりいりながら国につれ帰り申候。
幕の方よりハ大ニ目おつけ、又長崎でも我々共ハ一戦争と存候うち、又幕吏ら金出しなどして、私水夫おつり出し候勢もあり候得共、中[#挿絵]たのもしきもの計ニて出行ものなし」今御藩海軍を開キ候得バ、此人数をうつしたれバと存候」
今朝伊予の大洲より屋鋪にかけ合がきて、水夫両三人、蒸気方三人計も当時の所、拝借とて私し人数を屋鋪より五大才助が頼にてさし出し候」
○木圭氏に手紙○
○わ長崎の近時のよふを承り記したり。
を送りけるが、是ハ極内[#挿絵]を以て御覧被レ成候得バ、極テたしかなるたよりにて山口に迄御送被レ成度。
慎蔵大人
龍
右七月廿八日