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手紙
てがみ
作品ID52026
副題114 慶応三年十月十八日 望月清平あて
114 けいおうさんねんじゅうがつじゅうはちにち もちづきせいへいあて
著者坂本 竜馬
文字遣い新字旧仮名
底本 「龍馬の手紙、宮地佐一郎」 講談社学術文庫、講談社
2003(平成15)年12月10日
入力者Yanajin33
校正者Hanren
公開 / 更新2010-11-13 / 2014-09-21
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


拝啓
然ニ小弟宿の事、色[#挿絵]たずね候得ども何分無レ之候所、昨夜藩邸吉井幸輔より、こと伝在レ之候ニ、未屋鋪ニ入事あたハざるよし。四條ポント町位ニ居てハ、用心あしく候。其故ハ此三十日計後ト、幕吏ら龍馬の京ニ入りしと謬伝して、邸江もたずね来りし。されバ二本松薩邸ニ早[#挿絵]入候よふとの事なり。小弟思ふニ、御国表の不都合の上、又、小弟さへ屋鋪ニハ入ルあたハず。又、二本松邸ニ身をひそめ候ハ、実ニいやミで候得バ、萬一の時も存レ之候時ハ、主従共ニ此所ニ一戦の上、屋鋪ニ引取申べしと決心仕居申候。又、思ふニ、大兄ハ昨日も小弟宿の事、御聞合被レ下候彼御屋鋪の辺の寺、松山下陳を、樋口真吉ニニ周旋致させ候よふ御セ話被レ下候得バ、実ニ大幸の事ニ候。上件ハ唯、大兄計ニ内[#挿絵]申上候事なれバ、余の論を以て、樋口真吉及其他の吏[#挿絵]ニも御御申聞被レ成候時ハ、猶幸の事ニ候。不一
 宜敷 頓首/\/\
 十八日
龍馬
望月清平様

机下



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