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感謝
かんしゃ
著者
文字遣い旧字旧仮名
底本 「萩原朔太郎全集 第三卷」 筑摩書房
1977(昭和52)年5月30日
入力者kompass
校正者小林繁雄
公開 / 更新2011-08-02 / 2018-12-18
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


野のはて夕暮雲かへりて
しだいに落ちくる夕雲雀の
有心の調さへしづみゆけば
かすかに頬うつ香ひありて
夜の闇頒ちて幕くだる。

自然は地にみつ光なりや
今日はめぐりて山に入れど
見よかの大空姿優に
夜の守月姫宮をいでて
唱ふをきかずや人の子等は。

ああ君倦んずる額をあげて
不滅の生命をさとり得なば
胸うちたたいて大神には
讚美と感謝をささげてずや。



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