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絶句四章
ぜっくよんしょう |
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作品ID | 53548 |
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著者 | 萩原 朔太郎 Ⓦ |
文字遣い | 旧字旧仮名 |
底本 |
「萩原朔太郎全集 第三卷」 筑摩書房 1977(昭和52)年5月30日 |
入力者 | kompass |
校正者 | 小林繁雄 |
公開 / 更新 | 2011-08-02 / 2018-12-18 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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色白の姉に具されて。今日もまた昔談や。
あれいま。逍遙うんじて歸る山路。
遠音に渡るかほととぎすの。
つみとりてそぞろ心や
くちづけさはに
願ふは君が髮ぐさ飾るやさし七草。
あかつきや破れし鐘樓に。肩ねびし人と登りぬ
見よ君。指ざす方に日は出らめ。
ああかの野路こそいと戀ひしや。
行きずりの小草の中に。床し小扇
誰がすさみぞや
これ優しぐさ『秋の恨み』と。