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南浦紹明墨蹟
なんぽじょうみょうぼくせき
著者
文字遣い新字新仮名
底本 「魯山人書論」 中公文庫、中央公論社
1996(平成8)年9月18日
入力者門田裕志
校正者きゅうり
公開 / 更新2018-12-29 / 2018-11-24
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


 南浦紹明(大応国師)は、宋の虚堂の法嗣で大燈国師のお師匠さん、建長寺の蘭渓道隆の門に参じたことがあり、宋から帰って後に筑前の崇福寺におること三十年、関西を風靡した。延慶元年臘月、七十四を以て示寂。
 南浦の法統は女子の開悟を期するを以て特色としており、悟りに徹するには女も知らねばというわけで、その点、徹底しているともいえる。一休、沢庵などは、その出色で、一見エロ僧みたいだが、禅もここまで行かねば話せんと悦ぶ人は随喜する。南浦も、この派の傑僧だから、これで世事にもなかなか通じて角におけないところがある。その書は入宋しながらやわらかい和風を特色とし、大燈と好対照をなしている。「独歩」の二字よく彼の面目を表わし、その語、また大丈夫の所信として肝に銘ずる。
(昭和二十七年)



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