ヤマダ マコト『ピーカブー!: 変人たちのクリスマス (新潟文楽工房)』:感想


秋編の二人称小説のような語りで始まる『アサギマダラ』は、あの『夏目友人帳』のような寂しいながらもふわふわした優しい物語かと思いきや、かなり生々しい展開の重い作品。

冬編の『変人たちのクリスマス』は、逆に冒頭のうらぶれた雰囲気から「そこが軸だったんかい」という可笑しなおっさんファンタジー。

この著者にハズレ無し。春夏編は来年早々に公開予定とのこと。楽しみに待ちましょう。