淡波亮作『ケプラーズ5213』:感想

淡波亮作『ケプラーズ5213』、忘れた頃に読了。自分にSFの読書経験があまり無いのもあって、非常に感想が難しい。とてもこなれた文章で、移民船の日常描写も興味深く読めた。力作なのは間違いない。 https://t.co/X

伊藤なむあひ『少女幻想譚 (隙間社電書)』:感想

伊藤なむあひ『少女幻想譚 (隙間社電書)』読了。カフカや安部公房などにちなんだ話が出てくるように、全体を通して不条理な物語りなんだけど、殺伐とした感じはなくて、むしろほのぼのと、あるいはひょうひょうとした作風で、めっちゃ

Windows 10 タブレットで青空文庫(電子書籍)

Windows 10にアップデートしたVivoTab Note 8を使い、標準ブラウザであるEdgeで『えあ草紙・青空図書館』を利用したときのスクリーンショットを撮ってみました。 縦に持つとシングルページ、横にすると見開

中島京子『小さいおうち』:感想

山田洋次監督の映画のほうを先に見ました。女中のタキさん役を演じた黒木華さんが、ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞を受賞されたのも納得の素晴らしい演技でした。 その上で原作を。 中島京子『小さいおうち』読了。大傑作です。やっ

澤俊之『440Hz -1978-』:感想

澤俊之『440Hz -1978-』、遅ればせながら読了。前作『440Hz』の一年前の話。音楽とグルメという誰にでも受け入れられるテーマに、読みやすい自然な文体と章の長さ。自分のスタイルを確立している人は強い。安心の傑作シ

如月恭介『エターナル』:感想

如月恭介(@KyouskeKisaragi)『エターナル』読了。これは感想が難しいなぁ。好きなところと残念なところが同じくらいある。大雑把に言えば、最近の作品と同じように後半がもうひとつ楽しめなかった。 http://t

晴海まどか『Running under the Moon!!』:感想

ヤマダさんのレビューを「これは赤川次郎が書いた怪盗キッドな感じか」と思いながら読んでいたので、ちょっと当たった。読むのが楽しみ。 https://t.co/Cd3l0hJnY4 — 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@sat

山田佳江『ボタニカルアリス』:感想

山田さんの『ボタニカルアリス』、今62%だけどめっちゃ面白い。拡張現実で実際には存在しない物体の重さを感じさせることはできるけど上に座ったりぶら下がったりはできないのか。なるほど。近い将来ハッキングによる殺人とか起こりそ

夏居暑『PS03』:感想

イタマアタイみたいな筆名の人って夏居暑さんか。今度読もう。 http://t.co/J52BANsH3a — 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 6月 6 夏居暑さんを読もうといくつか購入。

丸木戸サキ『四月馬鹿』『蝶従偽蛾』:感想

丸木戸サキ『四月馬鹿』読了。女性作家が書く男はかっこ良すぎて、男の読者からすると下心や安っぽさが見えて白ける場合も多いんだけど(逆のほうが多いか)、この作者はそんなこと百も承知。久しぶりの大人な小説でした。傑作。 htt